ちょっといい話があるので聞いてください。
最近、生徒の心も親の心も、「まごころ」とは程遠い、シビアというより自己中心的な協調性の無い心を持つ人が多くなってきています。 月謝を払ったら、そこまで図々しい事を言うかと思う人が昨年も2、3人居りました。 自分自身が情けなくなったこともありました。
しかし、先日の合格発表からこのかた、思わず私の頬を伝うものが流れる程嬉しいことが続いています。 私はスポーツマンですのでジャージーを着る事が多いのですが、あるとき最近のジャージーより以前の裾が狭まったものの方が好きだと生徒の一人に話したようです。 すると卒業式の時、生徒達が自分らの小遣いの中から「栄養ドリンク」と共に「裾が狭いジャージー」がお礼の品として贈られました。ここ数年「感謝の品」なんて贈られたことなど無し、「お世話になりました」とか「有難うございました」の様な礼の言葉も一切無いことが続きました。それだけに今回の事はすごく大きな出来事でした。
さらにその日はもっともっと大きな出来事がありました。内申が29で「名西」に、28で「北高」に受かった子がいたことです。入試の前日に本人達に「他のどんな塾よりも、やり込んだ問題量は絶対に負けてはいない。当日凡ミスさえ起こさなければ絶対受かる!」と励ましていたものの玉砕を覚悟していました。その結果を聞いた瞬間、嬉し涙が頬を伝いました。
もうひとつ聞いてください。
現在菊井中学3年生の子の話です。塾の鉛筆削りの一つが破損していたのです。そうしたらその子が真新しい鉛筆削りを持ってきて、「これ使ってください」と私に差し出しました。
「これ親からか?」
「いえ、僕からです」
「君の小遣いで?」
「はい」
とそんなやり取りの後、「有難う。おーいみんな礼を言って」
みんなは大きな声で「有難うございます」
その後、私の頬に涙が……。
この前の合格発表の日からこの方、年のせいか涙腺が緩んだのかよく泪する。
でも私が建塾以来、掲げてきた「誠」の教育が強く根付いてきた(最近はあきらめかけていたが)事を喜ばしく思い、「精神力」で困難に立ち向かい、「真心」を持って人に接する子供達を一人でも多く育てようと決意を新たにして居ります。


